勉強会「長坂ゼミ(通称)」を始めました!
タウンの会(FTTZ)ではこの秋、初心に戻って新たに勉強会=通称「長坂ゼミ」を始めました。 趣旨:http://fttzushi.jugem.jp/?eid=170
その第1回を10月28日(土)に開き、以下にレポートしますが、
第2回は11月25日(土)午後3時半~5時半、場所は市民交流センターの
第1会議室で予定しています。(予約不要、資料代500円)
ぜひご参加いただけると嬉しいです。
さて、今回のテーマは2つ。
(1)スリランカの女性事業(リサイクルサリー)について
――現地訪問報告
名女川 由利(FTTZ理事)
(2)オランダで考えたこと――アムステルダム現地報告
長坂 寿久 (代表理事)
まずは、名女川さんの報告です。
8月に10日間の「スリランカの歴史ツアー(内戦の戦跡などを巡る)」に参加し、 その中で、内戦で寡婦となった女性救済の目的で立ち上げた「サリー・リサイクル事業」を
行っている村を訪問し、女性達と交流してきました。
スリランカは、比較的豊かでサーフスポットのある南部と26年もの内戦で荒廃した北部で
民族も違うとのことで、同事業では、南部でタンスの肥やしになっているサリーを
北部の村に持っていくことで南北の交流を図ると同時に、女性達にミシンを貸し出し
ブラウスやバッグにリメイクして売ることで収入につなげています。
日本のNPOパルシックが支援して立ち上げた事業ですが、パルシックはもうすぐ役割を終えて
現地に事業移譲するとのこと。
販売は主にスリランカ国内ですが、パルシックでもポーチとエコバッグが買えるほか、
洋服を注文販売しています。
名女川さんは、2年前に東ティモールの「コーヒーのスタディツアー」に参加したのが
きっかけでFTTZの勉強会に参加し、そのご縁で、FTTZに入会しました。
スリランカの女性事業、東ティモールの女性事業(ハーブティ、ココナツオイル、蜂蜜等)
同じ女性として、女性の活躍を応援しています。
続いて、タウンの会の長坂代表の話です。
大学卒業後に職を得たJETRO(現、日本貿易振興会機構)で、アムステルダムに駐在していた
こともあり、オランダには毎年旅行していますが、今回は著書『オランダを知るための60章』
改定のため9月に3週間滞在。
オランダを知ると自ずとヨーロッパ全体に目が向くそうです。
19世紀のオランダで、東インド植民地支配の実態を告発してセンセーションを巻き起こした
小説『マックス・ハーフェラール』(題名は小説の中で状況を変えようとあがく
植民地役人の名前)の名を冠したオランダの基金がフェアトレードラベルを創設したこと、
オランダの市民社会はケアのシェアリングなど最先端の仕組みを生み出してきたが、
その根本に「公共」と「自己決定」という日本の教育では学ばない考え方があることなどが
紹介されました。
長坂代表はタウンの会の他、日本フェアトレードフォーラム認定委員長や神奈川県
ボランタリー基金21審査会長を務める、元拓殖大学教授(国際関係論/NGO・NPO)です。
主な著書に『日本のフェアトレード ? 世界を変える希望の貿易』(明石書店, 2008年)、
『新市民革命入門』(2016)など多数。
勉強会ではこのように、メンバーやご縁のある人たちの問題意識や最新の動向をお聞きし、
見聞を広めたり深めることから始めています。
第2回のテーマは決まり次第、HP等に載せる予定ですので、乞うご期待!!